2017年9月21日木曜日

スケルトン・インフィル

スケルトン・インフィルとは構造躯体と内部の内装設備など分離した考え方です。
内部の柱や壁は外回りの壁とは完全に分離して設計されています。
構造体は外回りの壁と中央の屋根を支えるための柱のみ。
パッシブハウスジャパンの高本さんの事例写真です。
このような構造とすることで、ライフスタイルが変わっても壁をつけたりはずしたりすることでお部屋の構成を変えることが出来ます。
可燃性を持たせることで建物を長く使えるようにという試みです。
構造も単純になります。
梁が大きくなったりしますのでコストダウンになるかは微妙ですが長く使えるとすれば割安になります。
電気などの配線は難しそうです。
また、内部は中央の柱以外  柱は無いものとして構造計算しますから、基礎の設計をするときに基礎梁のスパンが長くなり鉄筋量を増やさないとならないかもしれません。きちんと構造区画をとれるように柱の位置を決めることが感じんです。柱はどこでも良いわけではありません。
高本さんは屋根の構造も登り梁を使いシンプルに組んでました。
屋根の面で水平剛性をとるために梁上に構造用合板を張っていました。
当社で今やっているゼウスの家と同じ考え方です。
外周部のみの耐力壁線ですから水平構面の設計は難しいです。
合板の透湿抵抗が高いのも気になりますがその辺もきっちり対策を考えていました。
さすがです。
いろいろな問題をクリアーさせしっかりスケルトン・インフィルを実現しているのを見られてとても参考になりました。
さらに、二次防水の連続のさせ方など長持ちする対策なども工夫していてとても感心させられました。

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