2014年3月17日月曜日

窓の重要性 続き

先日のブログで窓の重要性についてお話ししました。

冬場、太陽の日射熱は、どのくらいの量なのでしょうか?

秩父の量のグラフです。
南面の黄色いグラフを見てみましょう。
冬場の太陽の高度は低いですが南側はとても良く日が当たるのが解ります。
逆に夏場は太陽高度が高いのでほとんど真上を通過して南面にはあまり日が当たりません。庇などを上手に作れば夏の日射はほぼ遮れますね。
南面の冬の日射量、凄いと思いませんか?
これを,数字で見てみましょう。
1月の日射量が135kWh/㎡くらいですね。
一般的に南側につけられる一番多いサイズのサッシは
幅165cm高さ2mです。
面積は3.3㎡となります。
窓の日射進入率を60%とすると
この窓から一ヶ月に得られる熱量は
135×3.3×=267.3kWhです。
1月は31日日が当たる時間が7時から4時までの9時間と仮定すると
この窓から得られるい時間あたりの熱量は
267.3÷31÷9=0.958kWh=958Whとなります。
なんと約958Whです。
凄いですね。
炬燵が600W位ですからその1.5倍
石油ファンヒーターの「弱」運転くらいです。
窓、一カ所でこんなにあります。
普通の住宅ではこのくらいの大きさの窓が1,2階合わせると4つくらいでしょうか?
そうすると やく4000W ストーブつけっぱなし分の熱が入ってくることになります。
昨年当社で建てたUさま邸のように 窓をめいっぱい取った住宅ですと凄いです。 南面の窓が20㎡以上もありますから6000W以上の熱がとれます。
凄いですね。これが無料ですよ。!!
太陽の熱は皆公平に無料です。
ありがたいなぁ!!
これを使わない手はありません。
太陽光を載せるためだけに屋根を大きくして南面の窓が小さな家がいかに理にかなっていないか,解りますよね。

注意点もあります。窓を大きくすると窓から熱が逃げます。
窓は壁ほど断熱できていませんから。
次はこの逃げる熱も含めて 考えてみましょう。



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